こんにちはオキナガです。
今回は魚の歩留まり計算について、「割合」のことがよくわかってないだけの子が多かったなぁ~、というお話についてです。
歩留まり計算は魚屋の初歩の初歩なんですが、今まで教えてきた後輩達が必ずつまづくポイントでもあります。
一般社員からサブチーフやチーフに昇格するための、「社員試験」にも必ず出てきますしね。
高校や大学を卒業してきたのに・・・歩留まりの計算が何故かわからない・・・
そんな方、いませんか?
本記事の内容について
歩留まりの計算で、これだけをおさえておけばわかる、割合の話を分かりやすく説明します。
スーパーのやりがいについての記事はこちら。
関連記事:「スーパーのやりがいは2種類ある!スーパーの社員としてのやりがいを社員歴10年オーバーの私が語り尽くします」
歩留まり計算ができない人が多い理由
私は地方のローカルチェーンで10年以上チーフを勤めてきました。
その間、たくさんの後輩たちの計数(計算)指導も行ってきましたが、「歩留まり」でつまづく子が本当に多かったんです。
いろんな例題を交えて教えてみるんですが、どうも話が通じない。
まさか・・・と思い、確認するレベルをどんどん下げていったら、小学生レベルの割合の計算が、全くわかってなかったんですね。
例えばこんな問題はどうでしょう。
ブリおろしたら400gのサクが取れました。この時の歩留まり率が40%だった場合、もともとの重量は何gでしょうか?
こんな問題に公式を持ち出す必要ってあるでしょうか?
でも、割合がよくわからない人は、
歩留まりの公式はこうだから・・・
と、こんな問題にも公式を持ち出して、それにあてはめようとします。
しかしうまくいかない。
それって、文章は読めているんだけど、登場人物の関係性が整理できていないだけだと思うんです。
この場合だと「ブリ」と「400gのサク」と「40%」と「もともとの重量」ですね。
歩留まり計算は図を書くと解決しやすい
関係性を整理にするには図にするのが一番です!
割合は、公式よりも、図が大事
問題を解くときには、その文章の登場人物をすべて図に描いてしまいましょう。
上手に描けなくても構いません。
魚を書く必要もないです。
実際に私は、ただのバーを描いて後輩に説明していました。
さっきのブリの例を図にするとこうなります。
こういう図を描いて、次にこう考えてみてください。
40%は400g、じゃあ100%は何グラム?
ここまで考えられれば、あとはいくらでも計算できますよね?
試しに1%は何グラムか求めてみましょう。
400gを40で割ると、1%は10gか。100%の重さを知りたいから、それに100をかけて、1000gだ!
いかがでしょうか?
わかりやすくないですか?
単純に400g÷0.4=1000と求めてしまってもいいですが、問題がどんな関係図になっているかわからないと、何を何で割るのか、何をかけるのか、間違ってしまう可能性があります。
(割合がわからない人が間違う部分って、ズバリこれ↑です)
だからまず、図を描いて、関係性をはっきりさせることをおすすめします。
まとめ
割合の問題は、どういう関係になっているかを図に描いて、それぞれの関係を整理することで、解きやすくなります。
テレビのニュースなんかでもそうですよね?
何かの事件を説明するときなど、必ず相関図が入ります。
図で説明されることで情報が整理されて、視聴者が納得する形で話を聞くことができるからです。
歩留まりの話だけでなく、
なんだかよくわからないなぁ・・・
と思った時に、図を描いてみるといいのかもしれませんね!
「歩留まり」の意味などについてはこちら:魚の「歩留まり」って?「歩留まり」の意味と、魚によってこんなに違う歩留まり率!
テキストによる学習も効果的
テキストを利用するのも効果が高いです。
私が実際に手に取ったことがあるものだけを紹介します。
SM鮮魚の仕事ハンドブック
旬の魚や魚種の種類などの基本的なことから、売れる陳列の仕方や教育についてなど、現場で実際に役に立つ知識を網羅的に抑えている「唯一」と言っていいほどのテキストです。
このテキストを社内教育の一環で使っているところもあるくらいです(私の会社でもよく読まれています)。
アマゾンでの評価は今のところ5しかないですが、この価格でこの内容なら頷けます。
チェックポイント
・鮮魚の技術・魚の知識が学べる
・販売方法のノウハウが学べる
・衛生管理・表示のルールが学べる
・自己学習に最適なテキスト
スーパーマーケットで使う計数ハンドブック
計数のみのテキストについてもハンドブックシリーズから刊行されています。
・すぐ分かるスーパーマーケット使える計数ハンドプック (すぐ分かるスーパーマーケットハンドブック)
コメント