こんにちはオキナガです。
興味本位でものすごいアクセスを集めた破産者マップですが、掲載されていた方々からの訴えもあり、閉鎖となりました。
・破産者マップはどういう意図で作られたのか?
破産者マップを作った方のコメントとしてはこんな感じです。
「近くに破産するほど困っている人がいる。その方の助けになってあげてほしい」
しかし実情としては、閲覧する方の99%はただの興味本意ではないでしょうか。
ですが、破産を知られてしまった方にしてみたら、隠しておいた「破産」という状態を知られてしまう恐怖しかありません。公共の利益に照らしてみても、意義があるとは決して言えません。
このようなコメントも残されています。
「本当は破産者マップではなく、歩行者が事故に巻き込まれやすい場所をマッピングして、そこに近づくとアラートがなるような仕組みを作りたかった」
ほんとでしょうか?同じマップでも全然違いますよね・・・。
「破産者マップ」については、いくら興味本位だとしても、みんなが知りたい情報だったということに一部の利があったことは確かです(週刊誌の本質もこれです)。
ですが、ターゲットにしたのが個人ということ、またその実名を「破産した」という情報付きで誰からも簡単に見れる形で公開したということが、閉鎖の原因だったのではないでしょうか。
それでは「破産者マップ」のような、○○マップは他にないのでしょうか?
・「事故物件マップ」として有名な事故物件公示サイト「大島てる」
・大島てる CAVEAT EMPTOR: 事故物件公示サイト
こちらは事故物件をマップで可視化したサイトになっています。
クリックしていくと、物件名と、そこの物件で男性か女性かがどのような亡くなり方をしたか、がわかります。
なぜ閉鎖にならないの?
このサイトは不動産会社にしてみれば不都合な情報を掲載していることになりますが、「事故物件を回避したい」という一般の方に情報を提供しているという面で、公共の利益につながっているのではないでしょうか。
またアクセスのほとんどは興味本位、という点は「破産者マップ」と変わりませんが、個人名が出るわけでもなく、すでに亡くなっている方を取り上げているので、問題になりにくいという面もあると思います。
・ブラック企業を可視化した「ブラック企業マップ」
日本列島がドクロだらけですが・・・こちらはブラック企業のマップになります。
クリックしていくと、「会社名」と、「労働基準関係法令違反に係る公表示案」を見ることができます。(例:株式会社○○、超過労働に関する勧告に従わず・・・等)
当サイトでは厚生労働省 労働基準関係法令違反に係る公表事案に掲載されている企業を基にマップを作成しています。掲載されている=ブラック企業ではありません。リアルな内情をお知りになりたい場合はVorkersやカイシャの評判などでお調べになることをお勧めいたします。
こちらのサイトも「大島てる」同様、不都合を感じるのは個人ではなく会社という団体です。また公共の利益に照らして考えると、「ブラック企業を回避したい」と思っている方に一定の利がある情報を提供していますね。それも、単なるうわさや評判でなく、公表示案といった事実に基づいています。なので今すぐ閉鎖ということにはならないでしょう(文句を言ってくる会社は一定数あると思いますが)。
またこれまで事故物件(人の死)やブラック企業と言ったネガティブなマップばかりでしたが、「ブラック企業マップ」では合わせて「ホワイト企業マップ」なるものも作成されています。
様々な掲載基準に照らして掲載を決めているようです。
掲載基準は
・プラチナくるみん認定(厚生労働省)
長時間労働の削減や有休取得促進、男性の育休取得推進など、仕事と家庭の両立をサポートする制度が整った「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定を受けた企業。当サイトでは特に評価の高いプラチナくるみん認定のみ掲載。・えるぼし認定★★★(厚生労働省)
女性の活躍推進が優良な企業として、厚生労働大臣の認定を受けた企業。当サイトでは特に評価の高い★★★の企業のみ掲載。・ユースエール認定(厚生労働省)
若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況などが優良な中小企業として、厚生労働大臣の認定を受けた企業。当サイトでは上記に認定された企業を基にマップを作成しています。掲載されている=ホワイト企業ではありません。リアルな内情をお知りになりたい場合はVorkersやカイシャの評判などでお調べになることをお勧めいたします。
出典:「ホワイト企業マップ」FAQページより
・まとめ
グーグルマップを利用した、このような凝ったサイトは案外出てきませんでした。
また面白いマップサイトがあったら更新していきます!