どうもオキナガです。
今回の記事は、
・スーパーで働いている方
・成果を出したい方
に向けて書いています。
成果を出したい、実力をつけたい、と思っている方に向けて書いているので、ある程度意識の高い向けの記事になります。
スーパーで働いててどうやったら実力がつくのかなぁ?
普通に仕事する以外に成長する方法はないのかな?
と思ったことはありませんか?
これを書いている私は、スーパーの鮮魚主任の経験が10年くらいです。
大卒の新卒で入社して4年くらいで主任になり、優秀賞、最優秀賞をもらった経験があります。
優秀賞では賞金をもらって、最優秀賞は賞金+海外旅行の副賞がありました。
(あくまで社内表彰なので県や国から表彰されたわけではありませんが、最優秀賞の場合、100人以上のチーフの頂点に立たないともらえない賞です)
以上の経験から、スーパーの社員が実力をつける方法について解説していきます。
スーパーの社員が最優秀社員賞を取る実力をつけた方法
本記事の内容
・上位2割に入る覚悟を持とう
・仕事を深掘りするための基本的な考え方
・MR(マーケットリサーチ)の活用
・トドメの自己学習で差をつける
結論から言うと、心構えの部分+仕事で頑張る部分+自己学習の部分があります。
まず真面目に頑張って、意識の高いチーフの仲間入りをしましょう。
そして今している仕事を深掘りしつつ、自己学習で差をつけるのがポイントです。
上位2割に入る覚悟を持とう
上位2割って何?
って思うかもしれませんが、これが超重要でありスタートラインです。
組織というのは大きくなればなるほど、仕事の成果を出す人材と、その他の人材に明確な差が出てきます。
私が仕事魂に火がついた時には、こういう覚悟を持ちました。
自分は仕事を動かす上位2割になってやる!
上位1割でもいいんですがなぜ2割にしたのかというと、「パレートの法則」と言われる「8:2の法則」を知っていたからです。
パレートの法則とは、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見した法則のこと。経済活動において全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているという説のことで、「80:20の法則」、「2:8の法則」と呼ばれることもあります。
出典:成功の法則「人生が劇的に変わる!? 「パレートの法則」で勝者になる方法」
8:2の法則は経済活動だけでなく人材や時間にも適用されます。
人材・企業の売上の8割は、全従業員のうちの2割の従業員で生み出している。
時間・仕事の成果の8割は、費やした時間全体の2割の時間で生み出している。
出典:成功の法則「人生が劇的に変わる!? 「パレートの法則」で勝者になる方法」
8:2の法則を引き合いに出して上位2割の覚悟を持とうと言いましたが、決して難しく考える必要はないです。
メチャクチャ競争の厳しい会社でなければ、ちょっと頑張るだけでいきなり上位2割になれます!
仕事を深掘りするための基本的な考え方
覚悟ができたところで仕事を深掘りしていきましょう。
深掘りするための考え方はこの1つだけです。
何かに対して「なぜ?」と考えることをやめないこと
これだけで他の人とメチャクチャ差がつきます。
・具体的な例
例えばAという商品とBという商品があったとします。
販売時期も展開場所も同じで、Aは100個売れて、Bは20個しか売れなかった。
この現象に対して・・・
・普通さんが考えたこと
「Aが売れるからAをもっと広げよう!沢山売れるAをもっと売れば、売り上げが伸びるぞ~」
・賢者さんが考えたこと
「Aを広げるのは当たり前として、Aだけ売れた理由って何だろう?」
「そういえばAは最近テレビCMが始まったばかりだったな」
「よし、次はXという商品のテレビCMが始まるから、そのタイミングでXを広げて販売してみよう」
普通さんはAが売れたという現象に対して「Aは売れる」というフィードバックを得ることしかできませんでしたが、
賢者さんはAが売れた原因を考え、物が売れる理由(仮説)、という非常に汎用性のあるフィードバックを得る機会を持ちました。
ここで重要なのは賢者さんが考えたことはあくまでも「仮説」だということです。
この「仮説」を実際に「検証」してみるまでは、賢者さんの「仮説」が正しかったかどうかは分かりません。
「検証」した後はその結果がどうなったかの「反省」を行い、次回への「改善」につなげます。
・仮説→検証→反省→改善
どこかで聞いたことがありませんか?
ビジネス用語の、「PDCA」、「PDCAサイクル」という概念です。
・PDCAサイクルとは
「PDCA」とは、「Plan=計画」「Do=実行」「Check=評価」「Action=改善」の4つの英単語の頭文字で、「PDCAサイクル」とも呼ばれます。 P→D→C→A→P…… といった具合に、4つの段階を循環的に繰り返し行うことで、仕事を改善・効率化することができる方法と言われています。
出典:マイナビニュース「「PDCA」の意味、きちんと理解してる? ポイントとコツを解説【ビジネス用語 」
PDCAサイクルというくらいですから、本当の答え、正解が出るまで回していくことが重要です。
上記の例だと、賢者さんはテレビCMの時期と商品の売れ行きを結びつけましたが、もしかしたらAが売れた原因は他のところにあるのかもしれません。
それを知るためには、新しい仮説を立て、何度も検証する必要があります。
仮説や検証というと難しいイメージを持つかもしれませんが、仕事に対して「なぜ?」という気持ちを忘れなければOKです。
MR(マーケットリサーチ)の活用
MRと言うと、競合のリサーチと思いがちですが、私が勧めるMRは競合でなくても構いません。
なぜならこの場合のMRは、自分の力をつけるためのMRだからです。
・力をつけるMR
具体的には、品ぞろえの良い店、売れている店、儲かっている店のMRをします。
そしてその店の品ぞろえや売り方などを見て「なぜ?」と考えてみましょう。
そのあとは実際に自分の店で同じような商品を品ぞろえしてみたり、同じように販売してみるだけです。
成功、失敗あるでしょうが、それで得られるフィードバックは自分の頭一つだけで考えていた時よりずっと幅の広いものになるでしょう。
2番手以下が成果を出すには、自分より実力がある1番手のやり方を真似するのが手っ取り早い方法です。
いわゆるTTP=徹底的にパクる、わけですね。
・TTP=徹底的にパクる
これはいい習慣だなと思ったら、TTPするといいでしょう。TTPというのは「徹底的にパクる」の意味だそうです(笑)。「これは!」と思う仕事のやり方はどんどん真似て、自分の血肉にする。そうすることで、仕事の成果は目に見えて伸びていくことでしょう。
出典:リーダーたちの名言集 名言DB「吉越浩一郎の名言」
TTPはあらゆるビジネスや、成果を出しているアスリートの練習方法にも使われる考え方です。
スーパーにおいても重要な考え方ですので、MRしながらTTPを意識してみましょう。
トドメの自己学習で差をつける
ここまで「覚悟」、「検証サイクル」、「人の真似」について書いてきました。
この3点が出来ていれば、会社の中でもかなり上位の社員になれると思いますが、トドメの自己学習でさらに差をつけてしまいましょう。
実はスーパーの社員へ向けた自己学習の書籍というのは、あまり数がありません。
私が実際に読んだことがあり、仕事の役に立ったものを紹介します。
SM鮮魚の仕事ハンドブック
旬の魚や魚種の種類などの基本的なことから、売れる陳列の仕方や教育についてなど、現場で実際に役に立つ知識を網羅的に抑えている「唯一」と言っていいほどのテキストです。
このテキストを社内教育の一環で使っているところもあるくらいです(私の会社でもよく読まれています)。
アマゾンでの評価は今のところ5しかないですが、この価格でこの内容なら頷けます。
チェックポイント
・鮮魚の技術・魚の知識が学べる
・販売方法のノウハウが学べる
・衛生管理・表示のルールが学べる
・自己学習に最適なテキスト
その他のハンドブックシリーズ
「ハンドブックシリーズ」はこの他にも青果・精肉・惣菜・グロサリーなど部門別に分けて刊行されており、非常に高い評価を得ています。
スーパーマーケットで使う計数ハンドブック
計数についてもハンドブックシリーズから刊行されています。
・すぐ分かるスーパーマーケット使える計数ハンドプック (すぐ分かるスーパーマーケットハンドブック)
当ブログでも初期計数について記事を書いています。
・「【水産の計数】魚の歩留まり計算は「割合」でつまづく子が多い件について」
スーパー社員の実力のつけかたまとめ
今回の記事を簡潔にまとめるとこんな感じです。
・上位2割に入る覚悟を持つ
・仕事に「なぜ?」と問いかける
・良いものは真似する
・自己学習で差をつける
これを書いている私が、鮮魚の主任以上に出世できていないので、メチャクチャ実績があるというわけではないです。
ただこの方法は、ビジネスに限らず、学習やスポーツの世界でも同じことが言えるのではないでしょうか。
特に「なぜ?」問いかけること、良いものを徹底的にパクること(TTP)は重要だと思います。
努力に関する名言
メジャーリーグに行ったダルビッシュ有選手はこういうことを言っていました。
練習は裏切らないって言うけど、頭使って練習しないと普通に裏切るよ。
(表現が違ってたらすみません)
例えば素振りを1000回するのでも、何も考えずに1000回振った人と、1スイングごとに角度やスピード、その他いろいろなことを考えて振った人では当然差が出ますよね。
仕事の世界もやみくもに頑張るだけではなく、どうしてそうなったのか、どうすればよかったのかを考え続けることが、遠回りのように見えて、実力をつけるための唯一の方法ではないでしょうか?